2006年12月03日
悲しき水中翼船 タイレル019

奇抜なF1マシンが好きだ。アイデアとテクノロジーを結集したレースカーの頂点らしさがあるからだ。F1のミニカーを集めるにあたり好きだったものはもちろん、変わったマシンもコレクションしたいと思っている。
昔からそう呼んでいるのでそう呼んでしまう―タイレル019も変わったマシンの1台に入るだろう。雑誌で写真を見た時「あ~あ、やちゃった~! これは失敗作だろう。中嶋、今年はダメだろうな」と思った。だってそうだろう。高く上げられたマシンノーズに取り付けられた“八の字”状になったウイング…。いくらディフューザーの効果を上げたいからといってそれはないだろう―と感じるのが普通だ。このハイノーズが後々ブームメントになるとは思いもよらず。
予想に反してダウンフォースが増えた(?)タイレル019は軽量・コンパクトな車体を生かして好成績を挙げた。ゲンキンなもので「失敗作」と思っていたマシンも奇抜さが逆にカッコ良く見えてくるもの。
マシンの特徴を文字って『悲しき水中翼船』というCDまで出した日本期待の中嶋悟選手より、若くてハンサムなジャン・アレジ選手の方が活躍し、彼をフェラーリ入りさせる原動力にもなった。
チーム内で影が薄くなり、翌年のホンダエンジン搭載車020も不発に終わった中嶋選手にとっては正に『悲しき水中翼船』である。
タイレル019が走っていた'90年当時、ONIXから出ていたモデルカーがオークションに出ていたのを発見。“オモチャ転がし”をする訳ではないので、箱ナシ、ケース傷アリで格安になっていたモノを落札した。その値段たるや、代金振込みの手数料の方が高かったくらいだ。
モデルカーにはアレジが乗っている。ヘルメットは一応程度にデザインされているが、胴体は青一色という手の抜きよう。これがONIX製品共通の悪い点だ。最大の特徴であるハイノーズは、今見ると「この程度の高さだったかな?」くらいに感じる。でもカッコイイイんだな。

アレジのタイレル019 アレジは未だに日本では人気があるなァ
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