2006年10月08日
F1日本GP TV観戦

●直接対決も無く眠気が…
鈴鹿での開催がラストとなるF1日本GP。結果はあっけない幕切れ。タイトル争いをするフェラーリのマイケル・シューとルノーのアロンソ。両雄が力の限り戦っての勝敗ならまだしも、ここ大一番でマシントラブル→リタイアという結果は消化不良。機械を使う勝負なのだから「そういう事もある」と分かっているが。
他国GPをTV観戦しているのならまだしも、自国開催でなおかつ高い金払って見に行っている人にとって「そういう事もある」なんて綺麗事言っていられない。
2台が直接競り合う事無く進む展開。TVを観ていて眠くなってしまった。サーキットに行ったとしてもきっと眠たくなっただろう。あの爆音の中でも体に響くサウンドと気温で眠気を催すことはよくある。高価な子守唄だ。
●TV観戦で良かった―のかな?
反面、TVでは映し出されない興奮が現場にはある。観戦して帰ってから録画したTVを見ていると「こんな良い場面が写っていない」なんてしょっちゅう。会場の興奮や選手の熱意も体全体で受けるので、日常では得られないテンションにもなる。これがスポーツ観戦の良いところ。
今回のTV放送など、一般受けするようにゲストも多彩。コメントやうんちくに割かれる時間も多くなる。「その分、予選ハイライトや選手の表情、マシンを細かく見せろ!」とイラ立ってしまう。
●終わってからの“予言”は恥ずかしいぞ
モータースポーツ・ジャーナリストを名乗る方々はどうして“事が終わってから”「こう思っていた」だの「こう言っていた」とコメントしたり文章にしたりするのだろう。終わってからでは何とでも言えるのに。
今回も終わってから「言っていた」と臆面も無く語る方がおられたが、恥ずかしくないのかな?
●ラストは爽やかに
リタイアした後のマイケルがクルーに怒りをぶつけるどころか労をねぎらっていた。壊れてしまったマシンをメンテナンスしていたメンバーに対し、普通はなかなかできることではない。
それなのに「サイボーグと言われていますが、最後は爽やかに―」なんてTVではコメントされている。え? マイケルって結構礼儀正しいと評判じゃない。だからこそここまでの地位を築けたのでしょう。そういう点はドルフィンも見習わなければと思っている。
さらばマイケル・シュー。
2006年10月08日
ありがとう鈴鹿 F1日本GP予選観戦

アロンソを押さえ込むマッサ
●6年ぶりにサーキットへ
レースへの興味が失われていたが、6年ぶりに鈴鹿サーキットに出かけた。「マイケル・シューの日本ラストラン」「鈴鹿で最後の日本GP」という要素があり、重い腰を上げた。それでも予選だけなのだが…。
世界でたった20数人しかなれない優れたドライバーの技術とバトルを堪能したいのに、現在ではピット作業で順位が換わるのがほとんど。耐久レースじゃないんだから。どのマシンがどの順位を走るかまで“常識”になっている。「このマシンでこの位置を走るのは素晴らしい!」―なんて見方はレースじゃない。
何十億円と注ぎ込んだ超テクノロジーマシンの週末走行会を高い金払って観るのは無駄遣い。予選だけで十分。
コース上の順位変動を楽しむのではなく、1年のシリーズを通してのチャンプ争いが面白いに過ぎない。十年前までは、どこを見ても熾烈な追い抜きが見られ「F1って凄いな」と思えたのに…。
●行けば燃えるなーっ
サーキットに着けば“熱を上げていた時”の血潮のウズキが戻ってくる。多くの観客、お祭り的雰囲気。国内レースは見に来なくても、年に1回F1を楽しみにしている人々の気持ちが爆発しているようだ。
午前のプラクティスはスプーンカーブ進入で観ていた。速い! 久しぶりに見るF1は速くて目が追いつかない。スチールカメラを持ってこなくて良かった。錆びた腕で流し撮りしても失敗の連続だっただろう。
しかし、速さの割りに音が鈍い。耳の奥底に突き刺さるカン高さ、体の芯まで響く太さが無い。2.4㍑エンジンになってこうも変わってしまったのか。
ちなみに、有名どころ以外のドライバーやマシンってよく分からないまま見ていた。
●シートがレース観て喜んでいるのか!?
観戦券とは別の指定料金エリアが大半になってしまったせいもあるが、自由席はビニールシートで席を確保されている状態。遠くから見ると土や芝が見えず、色とりどりのシートで埋め尽くされている。
本人が座るならまだ話は分かる。しかし、走行時間になっても座る人は現れない。席だけ確保して他の場所に行って見ているのだ。そのせいで奥の通路で立って観なくてはならない人が多い。警備員に「通路で立ち止まらないで」と注意されながらも。
ビニールシートがF1見て喜んでいるのか!? 自分さえ良ければいいという醜い考え方だ。サーキット側も撤去するなり対策しなくては、富士に移ってもエスカレートする一方だろう。
ちなみにドルフィンはそんな空いているシートの上にズカズカと座って観戦していた。

左近選手がスピン!
●現場に行かなきゃ分からない白熱予選
予選はヘアピンに移動。第1セッションで日本人ドライバー左近選手がいきなりスピン。自分の方に向かって滑り込んで来たので驚いた~。一旦コースに戻るがすぐにマシンはSTOP。マシンから降り、セッション中うな垂れていた左近選手。気持ちが伝わってくる。
第1ピリオド(以下P)はスーパーアグリの第2P進出の可否。第2Pではトヨタ、ホンダ、マクラーレンの進出の可否が注目され、ハラハラドキドキ。新予選方式は面白いと思う。
TV放送では扱いが少なかったが、マイケル・シューの1分28秒台を出したスーパーラップは迫力があった。3㍑エンジンよりも速いタイムを出した時、会場からドヨメキ、拍手が沸き起こった。
クライマックスは第3ピリオド。ピットから真っ先に出たフェラーリ2台が対するルノー2台を押さえ込んだシーン。こういう演出というか“やる気”を伝えて盛り上げる場内アナウンスも上手。会場のテンションがヒートアップ。
そしてピットインしたフェラーリのマッサを今度は押さえ込むルノーのアロンソ。タイトル争いをするチーム間での駆け引きに見応えあった。

うな垂れる左近選手 こんな時こそ応援が必要だ
●最初と最後は同じ場所
ふと気付けば、'87年に鈴鹿初開催時に行われた木曜日の慣熟走行も、今回観戦が最後となる予選もヘアピンで観ていた。意識していたわけではないが、偶然、最初と最後が同じ場所での観戦というのも自分の中でジンとするものがあった。
●ありがとう鈴鹿
'77年に富士スピードウェイで開催されたF1日本GPの後、日本での開催を待った。10年も。憧れのハント、ラウダ、アンドレッティは引退していたが、鈴鹿サーキットが日本でのF1開催を可能にしてくれた。嬉しかった。本当に「ありがとう。鈴鹿サーキット」。
